電子図書比較

電子ブックとその端末に興味があるので比較検討。
対象はソニーLIBRIeと松下のΣBook


ソニー LIBRIe(携帯端末は4/24発売)
http://www.sony.jp/products/Consumer/LIBRIE/upg.html
レポート
http://palmoslove.com/work/feature/news20040324.html
http://www.google.com/url?sa=U&start=5&q=http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0403/24/news051.html&e=747
書籍販売サイト
http://www.timebooktown.jp/Service/index.asp


★松下 ΣBook
http://www.sigmabook.jp/info/index2.html
レポート
http://www.itmedia.co.jp/broadband/0308/21/lp11.html
書籍販売サイト
https://www.sigmabook.jp/SigmaBook/Entrance.do
http://bb.10daysbook.com/shop/index.html


● スペック


【L】B6(マンガ単行本サイズ 一面表示)、190g
【Σ】A5(大判マンガサイズ? 見開き両面表示)、520g


重量・携帯性ともにLIBRIe。薄さも相当。
Σはページめくりボタンが右と左に分かれているのが難か。LIBRIeのように片手で操作できるような変更がほしい。
かつ本をイメージさせる見開きにこだわる必要性があるかどうか疑問。


● 使用メディア
【L】ソニーメモリースティック
【Σ】SDカード


LIBRIeはお約束のソニー縛り。 これがどうしてもガンになる。
OpenMGと専用リーダーソフトでの著作権ガード。


● 表示液晶
【L】e-INK
【Σ】記憶型液晶


e-INKは黒で厚紙のような感触、記憶型液晶は青でやや液晶っぽい感じか。
バックライト等もなく目の負担は少ない、表示切替時のみ電力消耗という点は同じだが、視認性や「紙っぽさ」という点でe-INKかと思う。


● 書籍
【L】2ヶ月レンタル方式でやや安め 基本月会費210円 登録等面倒? 品揃えは今後に期待
【Σ】購入 タイトル多し マンガ充実?


スペック等あれこれ言っても結局キモはここ。
Σはスタートから時間が経っている為LIBRIeよりラインナップは豊富だが、新鮮さという点では大差ないかもしれない。
Σのマンガもまだまだ古臭いものが多かった。


注目すべきはLIBRIeの「2ヶ月レンタル」というシステム。ダウンロードから2ヶ月経つとデータが開けなくなる仕組みで、これによりやや価格が押さえられている模様。
数冊同時でも2ヶ月もあれば読めるだろうし、読み返す本は書籍で買うというようなポリシーの人ならこれは有り難いかも。
書籍データの価格はΣは実際の書籍とほぼ同じ、LIBRIeは平均240円とのこと(入会しないと見えないのか、実際の価格にはお目にかかれなかった。ちょっと感じ悪い)。


LIBRIeの書籍サイト、上記リンクTimebookTownには「Library」と「Club」の2コーナーがある。
Libraryは単品ダウンロード。
Clubは新書・ビジネス等ジャンル毎に分かれており、それぞれ月会費とダウンできる冊数が決まっている。
逆に言うと毎月きっちりダウンしないと損、というわけだ。
そのかわりClubに入会しているとLibraryの単品が2割引になる。


まぁ独自の規格で様々な小細工をかますのがSONYの特徴なわけだが、今回もなかなか微妙なところ。


―― 感想 ――
「毎月何かしら新しい本が読みたい」という動機で割り切れればLIBRIeがアリだと思う。
月会費とかソニーの縛りが嫌であれば、Σやその他が進化するのを待った方がいいだろう。
そもそも「電子ブック」というのがまだまだ途上のものなので、この2つの端末がもっと価格・機能等こなれてくるのを観察するべきではあると思う。


でもちょっとLIBRIeに興味津々なワタクシ。
Clubのシステムで毎月落としてくれば、(強制的に)色んな本に会う機会が増えるような気がする・・・とはいっても、多少なりと食指の動くラインナップがなければどうしようもないのだが。
しかし新しモノ好き・デジタルガジェット好きとしてはじっとしていられないカンジなので(笑)、試しに入会してみるかなー。