ありがとうP503i

kashmi_r2004-04-30

長らくお世話になったP503i。
昨今見なくなったストレート、スティック状のジョグと色んな意味で「トガった」端末かもしれないが、私のこれまでの携帯ライフの中で一番手に馴染んだいい子だった。


まず私は操作性にむちゃくちゃこだわる。 扱う上で「親指の運動は少なければ少ないほど優秀」というものさしが一番最初にくる。
そういう意味で現在主流である「4方向キー」なんぞ論外なのである。
ゲームのコントローラじゃあるまいに、あんな安易なインターフェースでいい訳がないとまで思う。
だから親指を一箇所に置いた状態で上下左右+決定のできるスティックは激しく秀逸で、これ以外ありえないというほど惚れ込んでいた。


次に手の平に収まるサイズであること。 同時に画面とボタン群が離れすぎていないこと。できればボタンが盛り上がっていて押しやすいこと。
現時点ではこれはもう折り畳み方にした途端諦めるしかない。
これでも一応女性で(笑)、どうやら平均より手というか指が短いらしい私の手の平の中で取り回しができる携帯は驚くほど少ない。
もうひとつの理由は、電車などの外で使うときになるべく周囲に画面を見られたくないこと、画面とボタンの間を目が往復する距離は近い方がいいことなど。
実は折り畳みを開ける時の「パチン」という音も嫌いである。
周りに「これからケータイ使いまーす」と宣伝しているみたいだからだ。
まぁ実際の所自分だって周囲のそんな音は大して聞いていないし、自意識過剰だと言われればグゥの音も出ないのだが。
本にブックカバーをかけるのと似たような心理だと思う。


P501iはそれらの条件をほぼ完璧に満たしていた。
なのにそれを手放すのは、そろそろカメラ付きを使ってみたいのと、ドコモの通話品質に辟易したからである。
たいがいバッテリーがもたなくなってきたこともある。


という理由で乗り換えたau A1402Sのお話はまた今度。
何はともあれありがとうP503i。
君が一番私に優しいケータイだったよ。