着地点

それ自体がどんなに楽しくても、他者の評価を得ることを自ら断っている物語をひたすら作り上げる行動にどんな意義を与えればよいのか。
「書く事そのものが目的」という真実は、頭で理解できてもまだ心と体が納得しない。
人間は社会性の生き物だと言われた。 いつか誰かの評価を求めずにはいられなくなるのだろうか。
到達点のディテールすら見えない、いや到達点の存在そのものすら危ういまま走り出すのは生まれて初めてなのだ。
霧に包まれたチキンラン
楽しいから書くけど、書ければ書けるほど苦しい。


まだ過渡期ですらない。 模索のための模索を繰り返している、という理屈で自分をねじふせながら書き続けるしかないだろう。
疲れるか飽きるか、またはどこかに何らかの着地点を見つけるまで。