祈り

友達の女の子の妹さんが自殺されたそうだ。
その友達は元々体も弱く、加えてこの件で鬱状態になってしまい、現在心療内科に通っている。
友達、と言うにはちょっと独特で微妙な距離がある間柄なので、この話も回り回った伝達なのだが。


彼女が、本当に弱り切っていそうで心配だ。
内容が内容なのでオフレコになっており、私は具体的に何もできない。
かといって何かしてよくても、それは私にはものすごく難しくて結局何もできないだろう。
幸運にも親近者の大病や死去をまだ経験していない私は、そういう苦しみが文字通り「想像」の域を出ない。
自分の薄さを痛感するばかりだ。


「魔の刻」というのがあるらしい。
そんな事をしそうもない人、または苦悩を抱えていても気丈にそれを凌いでいた人が、ふとした拍子に捕らえられて、向こうの世界に旅立ってしまう瞬間。


彼女が、そんな刻に捕まったりしないことを、切に切に願う。


まだまだ、もっと一緒に遊びたいんだから。