鉛の雲

正午、夜からの雨上がりの曇天、都庁展望台より。
本日の画像の内容です。 案の定暗めの写り。


晴れよりもある意味色々訴えてくる風景。
上にも雲、下にも雲。 その間隙にぼんやりと遥か彼方の山並み(写らなかったけど)。
でも下の雲は、何と言うのだろう、霧がかっていたとかそんな色じゃなくて。
何十年も眠っていた土蔵の重たい扉を開けた時の、床に厚く漂うホコリやカビの煙。 本当にそんな感じの「汚れ」を思わせる灰色だった。


当然それをよくないとかこれだから都会はとかうすら寒い事を言いたい訳ではなく。
すごいなぁ、と思った。 単純に。
人間の活動で、これだけの範囲にこんな「雲」がかかるんだなぁ、と。
人間とはそういう活動をする生物なのだなぁ、と。
正面と背面を交互に交えて、この雲と雲の間を飛べたら面白いだろうなと思う。


そして「ここ全部掃除機で吸ったらさっぱりするだろうなぁ」と思って鼻で笑う自分が役に立つ。