責任者ということ

事務室の閉鎖が近い。
通常業務に加えて書類整理や片付けでおおわらわの毎日である。
やりがいはともかくとして。


そして今朝出勤するなり「12年度の欠勤簿を探してくれ」と言われた。
主任が確認したところ、どうもそれだけが欠けているらしい。


事務員総出で探すが、保存の棚にも廃棄予定の棚にも見当たらない。
たいして大きい事務室でもない。
そもそもが12年度にその欠勤簿に関与していた人間はもうおらず、事務員内で「まだ廃棄していない以上、もともと何らかの理由でこの部屋にはないんじゃないか」という意見が濃厚になってくる。
しかしそれを主任に告げるも、雑務で忙しくピリピリしている彼女は「探してください、ないと困るので」と言い放つばかり。


確かにそれはその通りだ、ないというのも考えづらいし、保存対象である以上ないといけない。
今回の整理の段階で12年度の存在を確認しなかったのか、という言い分も分かる。
が、それを受けて6人がかりで全部のファイルの中身まで改めて、それでも発見できないのも事実なのだ。
捜索作業を3回繰り返したあげく、「ある筈」という根拠だけで、自分達が作ったのでもないファイルについてあたかも「適当に片付けたんだろう、ないはずがない」という態度で来られてはモチベーションも落ちるというものだ。
おばちゃん達の間で「信用されていないみたいだし、主任は自分で探さなければ納得しないだろう。 金銭が絡む書類でもないし、もう手を引こう」という空気ができてしまった。


こういう場合、責任者はどうすればよいのだろうか。
私としては、彼女自信も具体的に「ある」と断言できない以上は、とりあえず我々からは引き下がるべきではないかと思った。
その上で前任者にコンタクトを取って確認するなり、ないものはないのだから更に上にはその旨を報告するしかなかろう。
いくら忙しいから、決まりだからと言って、下の者に丸投げでない袖を振らせようとしても不可能だ。
「なすべきこと」と「部下の立場に立つこと」の天秤が崩れた瞬間だな、と思った。


え、私の意見ですか?
「興味ネ。なきゃないでいーじゃーん」かナ★(←最悪)