己へ至る道

長編を書き終わるまで特に誰の意見も求めず「そのテの」本も読まなかったのは、自分の頭だけでどこまで行けるかということを試したかったから。
自分に何が足りないかを自分だけでどこまで気付けるか、自分の中にどれぐらいの技術が埋もれているかを自力だけでどこまで掘り当てられるか、限界までやっておきたかったから。


というわけで。
長編が終わってやっと一息ついたのと、「技術」的にはそこそこの所まで見えたと思えたので(出来るようになったというのではなく、自分に出来ている事と出来ていない事が概ね見えてきた、最低レベルの課題がどのくらい存在するのかが判ったという事)、ちょっと手を出してみました、「そのテの」本とかネット情報に。


えーと、結論(早っ!!)。
私は今の私に書けるものを書くしかない。
以上。


そりゃ目指したいものなら山程あるさ。
形にならないものが頭や胸のあちこちでくすぶって煙を上げているのだけが見える。
でもそれに手が届くのかどうかは、一つずつやってみないと判らないんだ。
そこへ至るまでの過程に省けるものはないんだ。
そんなことをこの歳になって実感する始末。
この歳にならないと実感できない始末。


えらい趣味に手を染めちゃったもんだ。
もっと早くに始めてればよかったにゃー・・・と思ってしまうのはもうどうしようもないな。